連邦最低賃金は$7.25のまま。でも多くの州は独自に$15〜$17以上に引き上げています。
アメリカの最低賃金は連邦政府が定める下限($7.25)と、各州が独自に定める最低賃金の二層構造です。州の最低賃金が連邦より高い場合は州の水準が適用されます。
| 州 | 最低賃金(時給) | 備考 |
|---|---|---|
| ワシントン州 | $17.50 | 全米最高水準。毎年インフレ連動で改定 |
| カリフォルニア | $16.50 | ファストフード業種は$20(2024〜) |
| コネチカット | $16.35 | 段階的引き上げ中 |
| ニュージャージー | $15.49 | |
| マサチューセッツ | $15.00 | |
| ニューヨーク | $15.00〜$16.00 | ニューヨーク市は$16.00 |
| コロラド | $14.42 | インフレ連動 |
| メイン | $14.65 | |
| アリゾナ | $14.35 | |
| オレゴン | $14.20〜$15.45 | 地域によって異なる |
ジョージア・ワイオミングは法律上$5.15と定めていますが、連邦法が優先されるため実質は$7.25です。テキサス・フロリダなどの南部・中西部の多くの州は連邦水準のままです。
注:フロリダは2026年までに$15に引き上げる計画で段階的に上昇中です。
日本の2024年度最低賃金(全国加重平均)は時給1,054円(約$7.0)です。これは連邦最低賃金$7.25とほぼ同水準ですが、カリフォルニアやワシントン州と比べると半分以下です。
ただしアメリカの場合、医療保険・年金・交通費などが自己負担になるため、表面上の時給だけでは生活水準は比較できません。特に医療費は日本と比べて桁違いに高く、健康保険への加入が必須となります。
出典:U.S. Department of Labor — State Minimum Wage Laws、Tax Foundation
日本との比較に加えて、世界最高水準の最低賃金国も見てみましょう。オーストラリアの最低賃金は2026年7月時点で時給26.44豪ドル(約18.2米ドル)で、アメリカの連邦最低賃金(7.25ドル)の実に2.5倍以上にのぼります。しかもこれとは別に、雇用主は給与の12%を退職年金(superannuation)として上乗せ拠出する義務があり、額面以上の実質的な待遇差があります。オーストラリアが高水準を維持できる背景には、資源国としての経済的余裕に加え、公正労働委員会(Fair Work Commission)が毎年インフレ率を踏まえて機械的に改定する仕組みがあり、政治的な駆け引きに左右されにくい点が挙げられます。
| 国 | 最低賃金(時給・米ドル換算) | 特徴 |
|---|---|---|
| オーストラリア | 約$18.2 | 年金12%上乗せは別途 |
| オランダ | 約$17.2 | 時給ベースで世界トップ級 |
| アメリカ(連邦) | $7.25 | 2009年から据え置き |
出典:Rippling — Highest Minimum Wage in the World by Country (2026)